最終日はヘルステックの話題とSum upのセッションが中心で進みました。
AIとの付き合い方
スピーカーの間でも評価が分かれているのがAIとのつきあい方であった。ある識者はface-to-faceのコミニュケーションが大事であるとの立場で一貫していたのに対し、他方ではタスクシフティング・ポカ避けの観点から大いに現場に導入せよとの立場であった。共通しているのは、教育における利用については推奨しないという点であった。同様にデジタルテクノロジーをはじめとする新しい技術との付き合い方、持ち込み方はスモールスタートでリスクを最小限に抑えながらユーザーに技術をを浸透させることが近道と語られていた。
学びの共有
日本国内で行われる学会で、基調講演など大規模な講演の形態をとる場合、聴衆とのディスカッションは行われないか、極めて限定的なものであることが多いように思われる。それに対して、本シンポジウムでは1日に2回メイン会場において、1,000人は座っていると思われる聴衆と演者またはChairとの間でディスカッションが行われていた。特に重視されていたのが、「あなたは何を学んだのか」を共有することであった。聴衆が自分の効いたセッションの中で印象に残っている点を話、そこに各自の考察や経験を加えて短い(たまに長い人もいるが)スピーチの形で会場内に共有する。そこから生まれる議論やジョークもあり、会場がテーマに関して一体感を持って望んでいる姿が印象的であった。
コンフリクトを避ける方法
習慣というのは恐ろしいもので、面倒で危険であるということがわかっていてもなお、新しい方法というのは受け入れがたいという人がいるのは万国共通のようである。エビデンスベースでこれを解決しようとしても、組織内でもめることもあるだろう、トップダウンではなく、ユーザーの輪、すなわちハドルを作ること、それを繰り返して文化にしていくことがリーダーの仕事とのこと。
リーダーシップと自己規制
臨床にいるリーダーにとって、Professional Regulationが重要であることはいうまでもないが、その方法とアウトカムについて興味深い考察が語られた。詳細について今後の我々のコースで語る機会を持てればと考えている。
London-Birmingham間は列車移動
約1時間半の移動はVirgin trainsの快適な特急列車での移動を選択しました。200km/h近い速さでかけてくれますが、ゆらゆら揺れるペンドリーのならではの乗り心地でした・・・。