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東京都文京区本郷7-3-1

12月19日の講義は、IT分野から土井俊祐先生(東京大学医学部附属病院 病院講師)、戦略分野から西田在賢先生(県立広島大学 特任教授)にご登壇いただきました。

土井先生の講義では、医療情報システムとりわけ病院情報システムの構築にあたり、病院の規模・機能や資源に応じて求められるシステムについて、技術的な面のみならず、医療経営、医療安全の観点から構築の考え方を学びました。

西田先生の講義では、某病院のケースを元に、時々の医療制度・周辺競争環境などの外的要因と、自組織の強み弱みを踏まえた内的資源を踏まえ、自組織が何を目指すのか、「競争差別化」とは異なる戦略論について学びました。また、こちらの講義では昨年度の履修生も参加し、熱い議論が交わされました。

西田・橋本両先生リードの熱い議論が交わされました

現場をよく知る超一流の講師の皆様と素晴らしい履修生のおかげで、 12月19日をもって年内の講義を無事に終了することができました。


今年度の履修生の感想をいくつかご紹介いたします。

・百点満点の講義でした。兎に角、病院のこと、現場のことにお詳しい先生だなあと感じました。財務・会計を担当する事務方でない医療職の立場で財務表から何が読めて何がわかればいいのかの復習もできましたし、利益を上げるための現場の実学の方法も考えるきっかけを与えていただきました。(財務会計分野)

・大変勉強になりました。限界利益図表をお教えいただいたことで、損益分岐点のことを感覚的に理解しやすくなったように思います。”固定費が重い”状況がなぜ起こるのか、先読みの甘さ、という観点での解説も心にしみました。成功は細かなことの積み重ね、失敗は振り返ると明らかな原因がある、という一節も大変印象に残りました。(財務会計分野)

・自分の性格・資質タイプ診断みたいなちょっと遊び心的な内容の部分もあり楽しい講義でした。でもグループdiscussionもメンバーの性格や夢が聞けて有意義でした。職種や立場によっていろいろなんだなあって。自分がどういうリーダーになりたいか、文章化して眺めてみると結構これって大事なことかも?って気づきました。(リーダーシップ分野)

・ザックリとでしかわかっていなかったDPCに関して知ることができました。包括や入院短縮などがなぜでき、目指すのか、病院本体から目的が示されずなんとなくでしか掴めていませんでしたが、勉強していくきっかけができました。(戦略分野)

・何に目線を合わせるかで考え方や論じ方がこれほどまでに変わるものなのか、と改めて気付かされました。つまりは、同じ組織の中で業務を行なっていくに当たって、コミュニケーションをとって意思疎通を普段からしていないと、モチベーションや方向性を揃えることができない、ということなのですね。経営理念の大切さや経営方針維持の重要性を学びながら、普段の業務でのスタッフ間のコミュニケーションの大切さまで学んだように感じます。(戦略分野)

間もなく、2021年度の募集が開始となります。皆様のご応募をお待ちしております。

Post Author: プログラム事務局