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東京都文京区本郷7-3-1

 朝夕の風が心地よく、東大のバス通りを歩くと金木犀の香りがして、少しづつ秋を感じるようになりました。

 さて、先週の講義は、地域連携分野から田中滋先生(埼玉県立大学理事長・慶應大学名誉教授)、戦略分野から西田在賢先生(県立広島大学 教授)、橋本英樹先生(東京大学 教授)にご登壇いただきました。

田中先生の討議では、地域包括ケアという概念を理解するために必要な背景等について深く学びました。

1限目 田中滋先生 『包括ケアシステムと大学病院の役割』

【受講生の感想】

・歴史的な変遷からスケールの大きな話でしたが貴重なお話を聞くことができました。”急性期病院内で介護ニーズを作っている”、”入院病床は医療の中心ではなく、相対的比重は今後下がっていく”という言葉は、脳卒中を扱う脳外科医としては耳の痛い言葉でした。急性期医療だけで終了してしまうのは、責任をはたしていないことを認識しました。急性期後のことも視野にいれて、病院運営に何が必要か考えてみます。

・地域包括ケアと大学病院の関わりについて、講義前は全く想像がつきませんでしたが、大分整理できました。

・「優れた経営者」ということを考えながら受講することができました。

西田先生、橋本先生の講義では、医療制度・周辺競争環境等の外的要因と、自組織の内的資源を踏まえ、自組織が何を目指すのかをポジショニングし、「競争差別化」とは異なる戦略論について学びました。

2・3限目 西田在賢先生・橋本英樹先生 『統合・多角化戦略:野村病院ケース』

【受講生の感想】

・同じ課題に対して異なる答えが導き出されたところがリアルで、そこに面白みを感じました。

・頭をフル回転できる内容ならびに授業展開のため、非常に楽しい。

・SUBとPPMによる評価は、”己を知り彼を知る”指標として、使い勝手がいいことが分かりました。しっかりとしたミッションとそれに対する経営戦略をもつことが、病院経営を持続させることを理解しました。

Post Author: プログラム事務局