10/2は、IT分野から大江和彦先生(東京大学 教授)、組織論分野から井田有亮先生(当プログラム担当教員)、山田恵子先生(当プログラム担当教員)が講義いたしました。
大江先生の講義では、現在の医療が抱える課題をITにより解決していくにはどうしたら良いか、医療システム及び病院内の業務フローや情報管理方法の変革につなげる方策と制度との関連性について、また、個人情報保護や情報セキュリティーの基本的な考え方や具体的な事例への対処方法を学びました。
【受講生の感想】
・今後の日本における電子カルテの在り方、診療情報の共有と活用について理解することができました。
・システムの話は分からない部分が多いだろうと思っていたが、普段きちんと考えようとしなかったことが整理されてすっきりした。診療記録としての意味合いと、診療報酬上の必要性がよくわかった。
・レセプト、電カル、全体像がつかめてありがたかった。
※大江先生には、まもなく開始される短時間コースのうち、短科目履修 科目4.医療制度・データ『医療情報の展望 』にもご登壇いただいております。ぜひ、受講をご検討いただけたら幸いです。
井田先生、山田先生の講義では、医療安全を組織的に進める場合の推進/障害要素について、病院機能や規模などの特徴を踏まえつつ、対策について議論し理解を深めました。
【受講生の感想】
・医療安全という明示的な設定の裏に、組織構造のあり方・組織改革という普遍的な課題が内包されており、非常に面白いテーマ設定でした。
・医療安全を通じて、病院管理システムを構築していくという考え方は、当院にはありませんでした。ガバナンスの強化につながりますし、大変勉強になりました。
・分化・土壌と呼ばれるものが根付くのには時間がかかる。これを変えるのも同様。
根気強くしつこく、組織のあり方も併せて考えつつ取組む必要があると認識させていただいた。