先週で一通りの講義が終了致しました。履修生の皆さん、お疲れ様でした。
今週の全体ディスカッションと修了式で今年度のプログラムも最終回となります。
11月13日の講義は、マーケティング部門から今村英仁先生(公益財団法人慈愛会 理事長)、戦略分野から渋谷明隆先生(学校法人北里研究所 常任理事)にご登壇いただきました。
今村先生の講義では、大学病院経営幹部として自院の地域でのポジショニングをどのように考えるか、民間病院経営者が行うポジショニングを参考にして、公的病院である大学病院のポジショニングを講義を通して学びました。
【受講生の感想】
・こんな小さな国でも地域性ってものがこんなにもあるのかと勉強になりました。そして、自院だけを考えてしまうと判断を誤ることを再認識させていただきました。
・非常に参考になる講義でした。ハーバードでのお話や参考文献も紹介いただいたので是非参考にさせて頂きます。民間病院として激戦区にて戦っている先生の話を聞くと、私の施設から必死さは伝わらずどこか他人事のように聞こえてしまいます。ポストコロナを見据えて今必死で考えなければならないと思うのですが、、。講義資料を再度じっくり復習をして私が今できる事に活かしていきたいです。
・病院新築の準備にあったている身として、大変参考になりました。特に、今村先生が最後の方に語られていた、借入が100億以下になったら次のことを考えるというご発言は、自分の扱ったことのない金額を考える時に常につきまとう将来に対する不安を払拭できる言葉でした。有難うございました。
渋谷先生の講義では、企業で起きた大規模な食中毒事件のケースを使い、平穏に見える状況の水面下に潜む危険性をはらんだ組織文化に気づき、改革に挑むにはどうするべきかを学びました。
【履修生の感想】
・医療も企業も倫理感の欠如によって崩壊していくと感じました。倫理観、安全などの組織文化の醸成、組織が同じ方向にむかうために誰が何をしていくのか、など、リーダーによって組織が簡単に変わってしまうという事例を学ばせていただきました。
・大きな組織においては、マナジメントにより管理できることと、リーダーが先頭に立って管理することをしっかりと見極めることが重要であることを感じました。大学病院にも当てはまることを肝に銘じました。
・最後の講義という事で感慨深いものがありました。
講義の内容は本当に渋谷先生の引き出し方が素晴らしく、同じ内容なのに様々な角度から様々な意見を聞くことができて、ケース授業の醍醐味を感じる事ができました。先生が再三言っていたように、病院でも同じことが起こりうると思います。少なくても自分の部署では起こらないよう、今回のケースを参考にさせて頂きます。